めぐみ保育園

お知らせ:めぐみだより

《いちばんえらいドングリはだれか?》11月のめぐみだより

《いちばんえらいドングリはだれか?》
10月幼児クラスでは初めての「めぐみマール(運動遊び会)」を行うことができました。二ホーム交代の参加になりましたが、間に夏まつりに披露できなかった5才児のエイサーを入れて行いました。保護者の方々全員に見て頂けなかったのは残念ですが、練習の中で乳児、幼児の子どもたちがその太鼓と踊りに夢中になって見入ってくれる姿に感動でした。
朝夕の寒さの中秋らしさが深まってきました。子どもたちは公園へ散歩へ行くと袋いっぱいにドングリのお土産を持ち帰ってきてくれます。久しぶりに本棚から「どんぐりと山ねこ」(宮沢賢治どうわえほん)を取り出して読むと胸がドキドキしました。
賢治の作品は文面から情景があふれてくるのですが、秋の黄金色の景色のなかに「きんいろのドングリ」がぴかぴかひかっているのです。(子どもたちにもこの季節は輝いてるのでは?)

山ねこから一枚のはがきがかねた一郎のもとに届き、「めんどうなさいばんしますから、おいでんなさい。」とあります。風がざあーと吹き、滝がふえのように鳴って、きのこやリスに出会いながら、山ねこのもとに急ぎます。山ねことどんぐりたちの裁判。黄金いろのまるいものがぴかぴかひかって、その数ときたら、わあわあわあわ‥なにか言っています。
「なんといったって頭のとがっているのがいちばんえらいんです。そしてわたしがいちばんとがっています」
「いいえ、ちがいます。まるいのがえらいのです。まるいのはわたしです。」
「大きなことだよ。大きいのがいちばんえらいんだよ。」
「だめだい、そんなこと。せいの高いのだよ。せいの高いことなんだよ。」
山ねこは「裁判ももうきょうで三日目だぞ。いいかげんになかなおりをしたらどうだ。・・」そこで一郎はわらって
「そんなら、こういいわたしたらいいでしょう。このなかでいちばんばかで、めちゃめちゃで、まるでなっていないようなのが、いちばんえらいとね。」


このお話はなにか今にも通ずる思いがありますね。多様な姿、多様なものが生きていく社会にあってもなかなか難しいテーマです。子どもたちにも、大人の社会にあっても。
宮沢賢治の作品がもつ自然と人間の葛藤と調和のなかに、人々の平和と平等を願った
思いが少し伝わってきます。「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はありえない」
という作者。とても近づけませんが、人それぞれの生き方を尊重し理解することを大切にすることを子どもたちと共に学んでいければと思います。
コロナ禍にあってインフルエンザが今後流行する冬場も心配です。子どもたち、職員の体調管理に細心の注意をはかりながら、保育に取り組んでいきたいと思います。保護者の皆さまにあっては、引き続き家庭内での検温・体調管理でのご協力お願いします           奥田輝代

(園の花壇に咲いた菊とコスモス)

11月の主な行事予定

 

10日 火 避難訓練
11日 水 みかん狩り遠足(2歳児~幼児)
17日 火 積木あそび(幼児)
19日 木 いわしのつみれ作り(5歳児)
20日 金 収穫感謝パーティ
27日 金 おもちつき会
心は親子参加行事です
*座布団読みはクラス毎に日にちを決めて行います。
*幼児クラスの絵本の貸出日は掲示ボードでお知らせします。