めぐみ保育園 給食だより

味わって食べよう(4月の給食だより)

味わうってどんなこと?
舌にある味らいの味細胞に、味物質が触れて起こる感覚を「味覚」といいます。味覚には、甘味・塩味・酸味・苦味・旨みの五原味があります。生後初めて接するのが、母乳(乳糖)の甘味です。味覚の中でも甘味と旨味は生まれながらにして本能的に好む味だと言われています。それに対して、他の味は学習して覚える味で、味覚学習を必要とします。学習の条件によっては、「味つけに好み」や「好き嫌い(し好)」が生まれ生涯の健康を左右しています。★濃い味のものを控える★素材の持ち味をいかした薄味の食事にすことも大切です。

噛むことと味わうことの関係性
かむことは、消化酵素をだ液の分泌を促します。味は水分に溶ける物質によって感じるものなので、だ液の分泌は食品の味をよりよく感じさせてくれます。しかし、濃い味付けのものは、口の中でよくかまなくても味を感じることができるので、すぐに飲み込んでしまいます。そこで、うす味のものを、よくかんで味わえば、素材の味をおいしく感じるというわけです。

今月のおすすめ献立


切干大根のせんべい
【材料:20枚】
切干大根:10g、小松菜:20g、ちりめんじゃこ:20g、上新粉:100g、油:少々、塩:少々

【作り方】
① 切干大根はさっと洗って150ccの水でゆで細かく刻む。ゆで汁はとっておく。
② 小松菜はさっとゆがいて細かく刻む。
③ ちりめんじゃこはさっと洗う。
④ 上新粉と①②③とゆで汁と塩を少し加えて手で混ぜる。
⑤ 耳たぶくらいの固さになるまでこねる。
⑥ 20等分にして丸く平たくする。
⑦ 熱したフライパンに油を薄く引いて焼く。
⑧ 両面がこんがり焼けたら出来上がり♪

今月の調理保育


〜みんなでみそ作り〜
今年も保育園のおみそを作る日がやってきました。午前中は、かめ組さん〜ぞう組さんまで全員に豆をふんでもらいました。ゆがきたての大豆はあったかくてすごく気持ちよかったみたいです。午後からは、きりんさんに仕上げをしてもらいました。麹の独特の匂いや踏んだあとの大豆の感触などはじめての体験がとても新鮮だったように思います。出来上がりは、10月の運動会がおわるころかな。どんな風になっているかそれまでの楽しみ(*^_^*)

〜幼児読み聞かせ・体の中を知ろう〜
ご飯を食べた後、どこにいくのでしょう、食道を通り、胃で消化されて小腸、大腸を通り外にでていきます。今回はエプロンシアターを用いてお話をしました。好き嫌いして野菜を食べないと硬くてくさいうんちが出てきます。小腸の長さも実際に見てもらいました。大人でだいたい3mくらいだと言われています。しっかり噛まないと小腸の途中で食べ物がつまってしまいますね。健康な体を作るために何でも食べてしっかり噛むことの大切さを少しでも伝わればいいなと思いました。

食育コラム


『いただきます』は、命をくれるものへの感謝の言葉
人間がものを食べるということは、動物や植物の命をいただくということです。「いただきます」は、仏教の僧侶の言葉で、「あなたの命をわたしの命のためにいただきます」という意味からきています。食べ物への謙虚な気持ちを表す素敵な言葉ですね。
電子レンジで手軽に食べ物を用意できる現在、子ども達が生きている魚から調理するのを見る機会は少ないと思います。切り身でラップされている魚を見ても命を感じることは難しいでしょう。子どもたちにはなるべく、尾頭つきの魚を調理するところを見せたり、どうやってお米ができるか、野菜が作られているかなどを伝えていきたいなと思います。そして、食べ物が自分達の口に入るまでには、たくさんの人たちの手がかかっていることを知り、食べ物に対していつも感謝の気持ちを忘れずにいきたいですね。