めぐみ保育園

お知らせ:めぐみだより

子どもの追究する力を大切に~8月のめぐみだより

連日危険な暑さが続いています晴
先日も午前中から暑さ指数が危険レベルになり、プール活動も中止になりました。
でも大丈夫!保育室からはお部屋で水を使った遊びを楽しむ子どもたちの歓声が聞こえてきました。いろいろな面白いことを考え、工夫しながら暑い夏を安全に楽しく過ごしていきたいです。閃き
 7月21日~22日、5歳児が宿泊保育で六甲に行ってきました。
しおりを握りしめ、行程を楽しみ、ケーブルとロープウエィを乗り継ぎ摩耶山頂に到着。澄んだ空気と涼しい風を肌に感じながら、待望の摩耶自然観察園へ。下見に行った保育士から池の木の枝に泡のようにカエルの卵がぶら下がっている話を聞いて、おたまじゃくしとカエルに会えるのを心待ちにしていたのです。木々に囲まれた道を進み、小さな橋を渡りながら一面の紫陽花と水芭蕉の池に到着。水辺をのぞきこみ、たくさんのおたまじゃくしに感動!「101ちゃんいてるかな」「1,2,3,4,5,…」と数えたり、「101ちゃんのおかあさんどこかな」と探す子どもたち。トンボが飛び、水辺にはアメンボ、タニシ、イモリ…と ‟おたまじゃくしの101ちゃん“(かこさとし作)の絵本の世界を実体験し飽きることなく観察していました。六甲山の家では大阪では耳にしないひぐらしやウグイスの鳴き声に囲まれ、真っ暗な夜空に次々と姿を見せる星星を見上げ、数えたりと自然の中で仲間と同じ時間を過ごし、感動したり、発見したり貴重な体験をしました。子どもたちのセンス・オブ・ワンダー(=神秘さや不思議さに目を見はる感性)を大切にしていきたいと感じた2日間でした。
 絵本「おたまじゃくしの101ちゃん」は、「だるまちゃんシリーズ」や「からすのぱんやさん」他たくさんのお話を描いたかこさとしさんの作品です。かこさんは幼少期に小川でメダカと遊び、トンボを追いかけながら育ち、光の色、風の匂い等、故郷の自然の中で出会った驚きやときめきを生涯忘れることはなかったそうです。19歳の時に敗戦を経験,罪のない多くの人々の命を奪った戦争の傷跡が刻まれ、軍人を夢見た自分自身に深い自責の念と戦争をめぐる世の中への不信感で悩み苦しみます。そして児童演劇やセツルメントの子ども会活動を通し、子どもの生きる力が育つように手助けをする人生を歩もうと決意。「すべての子どもは自分の好きなもの、興味のあるものを追究する力がある、自分の目で見て、考えて、判断して行動する、それが人生や社会を切り開いていく力になる、大人はそれを手助けすること」と考え、子どもの興味関心、好奇心を引き出し、さらに子どもたちのより深く知りたいと追究する姿に真摯に向き合い、生涯をかけて600冊以上もの、科学や歴史、遊びや物語などの絵本を残しました。「こころとからだ よりたくましくあれ よりうつくしくあれ よりすこやかであれよきみらいのために  かこさとし」(*かこさとしホームページより)
 未来を担う子どもたちひとり一人を大切にし、興味や好奇心を引き出し、追求できる体験を保障していく、生きる力が育つ手助けをする大人でありたいと思います。

8月の主な行事予定


4日(金) 害虫駆除(保育終了後)
5日(土) 害虫駆除後の大掃除
10日(木) 避難訓練
12日(土) ~15日(火)夏期合同保育
18日(金) 平和を考える日
22日(火) 積木あそび(幼児)
23日(水) シーサークラブ:ピース映画会
24日(木) にこにこ・ゆび絵の具遊び
25日(金) プールおさめ
29日(火) 数あそび(5歳児)