めぐみ保育園

お知らせ:めぐみだより

《叱るのなぞ‥》2月のめぐみだより

《叱るのなぞ‥》
春寒の2月に入り、1月から職員・園児共にコロナの陽性、それに加えてインフルエンザA型の感染が続いています。感染力が強く先週からは続々と発熱の連絡が届き辛いです。
大阪市西部地区は流行が拡大傾向です。同時感染にならないよう願います。
乳児クラスは1月懇談会を開くことができ、コロナ禍でなかなか保護者同士の交流ができない中、意見交流の場を持つことができ良い機会になりました。コロナは人と人の距離  を隔てることが優先され、心の孤独が深まります。お話の中で子どもたちへの接し方や育ちに悩むことが多い日々ですが、互いのお話しを聞くだけでもほっとできるひとときでした。
「〈叱る依存〉がとまらない」 子育てしている保護者の方々を始め子どもたちと関わる大人(保育者も含めて)は、子どもたちを教え育てる立場であり守る義務があります。間違ったことや悪いことと思える場面では、必ず〈叱る・怒る〉行為に出会います。それは「やめてほしい」「変わってほしい」の願いからです。ちゃんと食べてほしい。泣かずに言ってほしい。かたずけてほしい・・等々の思いを感じると、我々や権力がある人(状況を定義する権利を持った人)がない人に対して、親が子に、上司が部下に、先輩が後輩に、教師が生徒に「他者を変えようとする手段」で行う行為が起こります。

筆者は〈叱る〉とは言葉を用いてネガティブな感情体験(恐怖・不安・苦痛・悲しみなど)を与えることで、相手の行動や認識の変化を引き起こし、思うようにコントロールする行為であると定義しています。「怒ってはダメだが、𠮟るのは必要」「相手のためを思って」と思う場合も、それは叱る側の感情の違いに過ぎず同様に、ネガティブな感情をもって相手の行為をかえようとするものです。これは危険からの「防御システム」です。〈叱る〉の効果は①危機介入-危険なこと、絶対してはいけないをすみやかにやめてもらう②抑止力-「叱られる」と結びついてその行動を避けようとすることで、より強力なネガティブ感情が必要です。適切な行動を学び状況に合わせて適切に判断しふるまうができる、人の「学びや成長」を支えるメカニズムではないといいます。即効性のある行為のため「わかってくれた」と思いたいのですが、その方法で身につく学びではないのですね。「叱る人」はその即効性で自己効力感が得られ「自分の行為には影響力がある」とより処罰感情の充足というごほうびが得られて、どんどん叱る行動を増やしてしまう悪循環、慢性化が日常化してしまいます。「叱られる人」は「馴化(じゅんか)」しその刺激に鈍感になってしまうのです。まだまだ話は続くのですが‥。(興味のある方は読んでみてね)公認心理師村中直人さん、脳科学、認知科学の知見から〈叱る〉を改めて考えさせられました。子育ての悩みは尽きません。
〈叱る〉を手放して、子どもたちと共に生きるを模索中!    奥田輝代

2月の主な行事予定

 
3日 金 節分会
10日 金 クリーンup作戦参加(園周辺の掃除)*雨天時は17日に延期
13日 月 避難訓練・非常食体験(炊き出し)
14日 火 積み木遊びの日(幼児)
15日 水 5歳児数遊び
16日 木 園外保育(4・5歳児)千里万博公園内ニフレル
25日 土 職員研修のため13時までの保育