めぐみ保育園

お知らせ:にこにこニュース

♦子どもの宝物♦絵本とおもちゃ

▶きょうだいとの世界
筒井 頼子作  林 明子絵  福音館書店刊

子どもにとって、下の子の誕生は喜びであり、誇りでもあるのです
誕生後、
親が下の子の世話にかまけると、少し様相が違ってきます。「見捨てられるのでは?」という不安にかられ始めます。
 「あさえちゃん、おかあさん ぎんこうにいってくるわ。すぐ かえって来るからまっていてね」。あやちゃんは?「いま ねんねしたばかり。おきるまえにかならず かえってくるわ」…。あさえは外で遊んでいます。しばらくすると、妹の泣き声がします。「よし よし あやちゃん。おねえちゃんが あそんであげる」。
「あやちゃん しゅっぽ しゅっぽ しましょ」、あさえは線路をかきます。その線路書きに夢中になりました。書き終えた時、妹がいないことに気づきます。さあ大変! 「どうしよう!」、夢中で駆け出します。胸が激しく鳴りました。
 妹の面倒を任され、あてにされた。あてにされたことは、その子の誇りです。しかし、妹がいなくなった。親の期待に応えられない、妹の身の安全は?いろんな思いがどきどきに、あさえの緊張を絵がリアルに描きます。
妹がいた、その妹を抱きしめます。妹は姉に身をまかせます。その様子を母親は遠くから、しばらくながめていました。我々もその場面をしばらくながめていましょう。子どもの手を触れながら…。



▶ 日本の伝統玩具◆カタカタ花を作る
(西井よしひこ考案)


・針金を鉛筆に巻きつけ、両端を引っ張り20㎝ほどに
 ばす。花はじきを10個ほど通す。両端に花はじきが
落ちないように、わっかで止めをつくる。

おもちゃは大人が、子どもがよりよく楽しめるように考え出された物。しかし、子どもが発見して飽きずに遊んでくれないとおもちゃでなく、ただの物です。絵本は,大人が創って子ども達と共読する文化財です。どちらも、子どもの生活のためにはなくてはならない宝物です。(個育ちネット:たんぽぽ 小西勝美 2206)