めぐみ保育園

お知らせ:めぐみだより

《感じるから知る~子ども時代を生きる》8月のめぐみだより

《感じるから知る~子ども時代を生きる》
梅雨が開け、例年ならいよいよ夏のシーズン到来の時期です。残念ながら各地に出かけて楽しい経験「GoTo」とはいかない状況になり困惑ですね。みんな楽しいことを求めています。学校も授業が延長され、楽しい仲間とのふれ合いもお預け状態です。5才児のデイキャンプで園庭で火を焚いていると、子どもたちが「バーベキューやってる!」とうれしい声。心の声を感じました。5才児は六甲山へ宿泊保育に行けませんでしたが、昭和山でカタツムリと友だちになり興味しんしんで楽しんでいました。子どもたちはすごいなと思います。 遊園地へ行く!海で!と必ずしも出かけることで何かに出会えるのではなく、子どもたちの世界は、見たこと、聞いたこと、触れたものすべてが不思議であり好奇心にあふれている時代です。私たちは何を一緒にみつけることができるでしょう?
1960年代に環境問題に警鐘を鳴らした女性科学者-レイチャル・カーソンの有名な著書・「センス・オブ・ワンダー」より・・
「わたしは、子どもにとっても、どのようにして子どもを教育すべきか頭をなやませている親にとっても、『知る』ことは『感じる』ことの半分も重要ではないと固く信じています。子どもたちがであう事実のひとつひとつが、やがて知識や知恵を生みだす種子だとしたら、さまざまな情緒やゆたかな感受性は、この種子をはぐくむ肥沃な土壌です。幼い子ども時代は、この土壌を耕すときです。
美しいものを美しいと感じる感覚、新しいものや未知なものにふれたときの感激、思いやり、憐れみ、賛嘆や愛情などのさまざまな形の感情がひとたび呼びさまされると、次はその対象となるものについてもっとよく知りたいと思うようになります。そのようにして見つけだした知識は、しっかり身につきます。」
なんとこのことばの中に、子どもたちを育てていく大切なことが凝縮されています。60年前よりも、今ではなんでも手に入るし、調べれば簡単に知識を得ることができます。子どもたちもすぐに「しってる!」と言います。早くおとなになるために知識を吸収することが大切なのか?人が知りえた知識はすぐ得ることができますが、本当に自分が知りたいことだったのか。不思議の種はしっかり自分で知ることが、科学の芽であったり、文化の芽として育てることができます。
人間と生き物、生物の差はなんでしょう?生物は生き延びるための生殖活動ができるかで、ライバルや縄張りをもち、常に戦い、守るそのために全てのエネルギーを費やしていると聞いたことがあります。人間には長い子ども時代があり、その時代に面白いことや美しいこと、不思議なことに興味を持ちながら成長することが許されています。豊かな文化を生み出すことができているのは、大人になると失われてくる「センス・オブ・ワンダー」を育む人間のみに与えられた唯一の大切な時間なのではないかと思います。
子どもたちには、めいっぱい子どもの時代を楽しんでほしいと思います。わたしたちもできるだけその芽をつぶさないよう見守れる大人でありたいですね!   奥田輝代

8月の主な行事予定

 

7日(金)~8日(土)  害虫駆除と大掃除
11日(火)       避難訓練
13日(木)~15(土)  夏期合同保育
21日(金)          平和を考える日
25日(木)          積木遊び(幼児)
*座布団読みはクラス毎に日にちを決めて行います。
*幼児クラスの絵本の貸出日は掲示ボードでお知らせします。