めぐみ保育園

お知らせ:めぐみだより

《母さんがどんなに僕を嫌いでも!僕は母さんが好きです!》12月のめぐみだより

《母さんがどんなに僕を嫌いでも!僕は母さんが好きです!》
早いものでもう12月、今年一年の終わりです。親子ふれあいまつりでは保護者の方々にもご協力頂き、楽しい一日を過ごすことができました。多くの卒園児や以前働いていた職員等も顔を見せてくれて、再会できる場があるのはうれしいことだと改めて思いました。
又10月の台風で壊れたブドウ棚や吹き飛んだトタンも修繕でき、砂場にも砂入れができやっと日常が取り戻せたようです。先日は小林小学校の生徒さんに助けられ津波に備えて避難訓練ができ、日常的に災害に対する備えを行わねばと改めて感じさせられます。
近年子どもたちへの虐待による痛ましいニュースが報道されます。あってはならないことですが、忙しくギスギスした社会、出来レースのような養育環境のなかで子どもたちを取り巻く生活はなかなか厳しいようです。先日、映画「母さんがどんなに僕を嫌いでも」を見ました。小説・漫画家の歌川たいじさんの壮絶な半生を綴った同名コミックエッセイを映画化したものです。吉田羊さんが演じる母と太賀さんの息子役で、母親からの暴力、学校でのイジメに苦しみ肉体的、精神的虐待を受けて、取り巻く人々、友だちの中で自分を再生していく姿が、涙涙でした。作者の実写はコミックでないと表現できなかったのではと思うくらいですが、悲惨さでなく取り囲む人の温かさを力に変えて自分を変えていく(ちょっと陳腐な言い方しかできませんが)ことができるとすれば・・と思わずうれしいと思いました。
エッセイの中に「・・虐待の経験をもつ人はバイアスをかけた目で見られやすくなるし、なにより自分を卑下しやすくなるし、ますます孤立しやすくなるのではないか・・。戦場にいるかのような、頭上で爆撃機が飛び交っているような気持ちでこども時代を過ごすと、なかなか周りの人たちと同じようにできなかったりするし、孤立しがちなのも無理のないことかもしれません。でもですよ、でも孤立さえしなければ、心のやみをふかめていくこともないのです」とあります。
日本でも余裕をもって子育てする家庭は一部かもしれません。経済的にも時間的にも、守られている環境もまだまだですが、人と人が共に生活して暮らしている社会に、相手を少し思いやることができるなら、孤立させないおせっかいのふりかけもあったらいいなと思います。あるべき姿を親子ともに要求されることの窮屈さ、もっと多様な生き方も認められ、互いが寄り添えるような生活環境で子どもたちを育てていきたいものです。貧困や自死や犯罪、加えて引きこもりや虐待、家庭内暴力さまざまな問題の根っこにある”孤立”。その人が抱えている痛みに少しでもだれかが共感することができれば、少し空気が通いあえるかなと思います。
クリスマスやお正月と楽しく過ごす中にも、周りを思う目も・・。
                                     奥田輝代

12月の主な行事予定


1日 土 お餅つき大会心
4日 火 避難訓練
6日 木 めぐみ教会でクリスマスのお話
15日 土 幼児保育参観・クリスマス会心
17日 月 老人憩いの家クリスマス(5才児)
25日 火 ホームクリスマス
28日 金 保育納め