めぐみ保育園

お知らせ:めぐみだより

《人間同士が、人として認め合えているか!》11月のめぐみだより

《人間同士が、人として認め合えているか!》
 10月は子どもたちが楽しみにしていた運動会や遠足があり、5才児は千島保育所との交流から一緒に大正中央中学2年生と、タブレットを使って交流を実現しました。その後、高齢者介護施設にお伺いし、お年寄りとのふれあい交流をさせて頂きました。忙しい月になりましたが、身近な家族だけでなく地域の中で生活している多くの人たちと接することができ、少し視野を広げて、自分の地域での生活を体験する機会になりました。自分が多くの人との関わりで生きていることや、大切に接してもらえることの喜びもたくさん頂きました。成長していく子どもたち一人ひとりが、自分が地域の一員として見守られ、自信をもってこれからも過ごしてほしいと思います。
先日、「大阪キリスト教社会館」当法人の研修会を門真で行いました。勤続10年の職員表彰の後、「地域・職場における人権」について、当園の苦情解決第三者委員をお願いしている弁護士-空野佳宏先生から日常、今なお起こっている人権問題についてお話を伺い、職員同士でグループワークを行いました。私たちは学校教育の中でも人を差別することや、いじめについても、「いけないこと」と周知をしているはずですが、しかし、自分はしているつもりはなくとも、現実的におきていることに無知であったり、知らぬ顔で、人を傷つけていたり差別で苦しんでいる人や、地域や民族の存在をないがしろにしている現実があります。改めて、お話を伺う中で「日本は平和で問題がない」「私は大丈夫!」とやり過ごしていることが多くあり、沖縄の基地の問題や在日の人々に向けられたヘイトスピーチ等さまざまなことを見逃して生活しています。中学2年生の子どもが「鶴橋大虐殺を実行しますよ」とヘイトスピーチしていた話を聞き、いろんな考えはあっても人を傷つける権利は誰にもないはずです。特に、私たち子どもたちを養育する家族や援助する者にとって、とても悲しいことではないかと思います。幼い時から「自分も大切、他の人も大切」にすることを教えて育ててきているはずなのですが..。
私たちは知らないことがいっぱいですが、多くの人とふれあい、違いを認めて生きていくなかで、解らないことを知り気持ちを埋めていくことを大切にしていきたいと、改めて学ばされた研修会でした。日頃の生活の中でも、子どもたち、大人同士、障がい、年齢の違い、性別のこと、地域や国の違い等、分からないことだらけです。空野先生が最後に、自分の内面を見つめて、心が苦しかった時期があったこと。それを超えて自由に活動ができるようになったエピソードから、「人間の心は自由になる」「人と議論して、人の話を聞くことが大切である」と話されていました。一つひとつ紐解きながら、交わりや理解を深めていくことが、私たちの生活をより豊かに大切なものにしてくれると思います。
子どもたちがみんなで育ちあえる社会として、まずそれぞれ自分自身が歩みより、思いやりをもって違いを見つめていければと・・。難しいこともできるところから。    奥田輝代

11月の行事予定


9日 金 ちんすこう作り
10日 土 親子ふれあいまつり心
13日 火 大正デイサービスセンター訪問交流(5才児)
14日 水 みかん狩り(2才児~5才児)
21日 水 小林小学校との合同避難訓練
いわしのつみれ作り(5才児)
22日 木 収穫感謝パーティ
30日 金 積木遊び(幼児)
心は保護者参加行事です。